森本最年少弾! 日本がアジア・ユース8強入り

1次リーグA組の日本は開催国のマレーシアと対戦。
後半途中から出場した16歳のFW森本貴幸東京V)が2−0とリードした同23分、
左足でダメ押し弾。アジア・ユースでは日本最年少となるゴールを決めた。
試合は3−0で快勝。同組のネパールが1−0でベトナムを破ったため、
2勝でトップに立った日本は、29日のベトナム戦を待たずに準々決勝進出を決めた。
B組のカタールも1次リーグを突破した。


 16歳の超新星が、ジョホールバルできらめいた。
森本の左足が、またも日本サッカーの歴史を塗り替えた。


 「いいボールがきたんで、決めるだけでした。気持ちよかった」


 2−0で迎えた後半23分だった。
右サイドのMF中村(福岡)から送られたクロスボールを左足で豪快にシュート。
GKが弾いたボールはネットに突き刺さった。
この日で16歳4カ月20日の森本は、
94年大会でDF松田(横浜M)が作った17歳6カ月を抜き、
同大会における日本選手の最年少得点記録を更新した。


 「FWは点を取るのが仕事ですから」。
今年5月にJ史上最年少でプロ契約を結んだ森本。7月に大きな転機を迎えた。
東京Vで自らの教育係で公私ともに親交が厚かった元カメルーン代表のFWエムボマ
不振を理由に解雇された。辛い別れ…。
その時に、肝に銘じたのは、騒がれるだけではダメ。
結果を出してこそプロだという強い意識だった。
16歳ながら、すでにその内はプロ魂にあふれている。


 「点を取って、勝ってよかった。決勝までいきたい」。
無限の可能性を秘める16歳が、世界への扉をこじ開けた。


今まで話題性先行の感が強かった東京ヴェルディ森本貴幸
遂に国際大会で初得点、そして日本選手最年少得点記録を10年ぶりに更新。
実はこのユース代表は相当実力があり、選手層も厚い。
FWに筑波大の平山相太、磐田のカレン・ロバート
MFにも早稲田の兵頭、セレッソの苔口、アビスパの高萩等・・・
プロアマ問わず、実力者が犇きあっているのです。
カレン・ロバートがイマイチ乗れていない今大会、
交代で出場している森本が実力を見せつける形になったようです。
ポテンシャルは非常に高いので、
あとは経験をもっと積んでくれると恐ろしい選手になりますよ、きっと。
ワールドクラスのFWが日本から出るのはこの世代からなのではないかと私は思ってます。